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安物買い御用達 BEHRINGER!UMC 404HDを分解!

安物の音響機器、いわゆる成田系として有名なBEHRINGER社。
1年ほど前、暇を持て余したのと「オーディオインターフェイスを積みたい!」という欲望に負け、TASCAM US-2x2を持っていたにもかかわらず、BEHRINGER UMC404 HDを買ってしまいました。
UMCシリーズは当たりはずれのでかいBEHRINGERの中でも評判が良かったので購入に踏み切りました。中でも高評価のポイントはMIDAS設計を謳うプリアンプとのこと。

MIDASは現状BEHRINGERも入っているMUSIC Groupの一員となったため系列会社という扱いなわけですね。

感想

使ってみた感想としては、まず音がでかい!と感じました。あと、硬い音です。確かにこれは好みがあるかもしれません。
若干ノイズが気になります。特にデジタルノイズっぽいです。USBの差し込みで微妙にノイズのノリが変わったりします。あとスマートフォンを上に乗せるとジリジリとかキュルキュルといった雑音が乗ったりします。USBハブでも同じ症状が出たのでシールド対策が施されていないのかもしれません。
フォンボリュームを12時の方向よりも少し進めたところからいきなり音とノイズがでかくなります。これは半固定抵抗の特性ですかね。

分解

たまたまそういう気分になったのと諸事情あって手元になかったUS-2x2が戻ってきたので「分解しちゃおう」と思い、ねじを外しました。
特に隠す気もない感じのねじ止めです。後、ねじの位置がしっかり考えて作られています。ねじの個数と穴あけねじ止め加工の工数を減らすためと思われます。逆に言うと一部のパネルだけ外れる、ということはないです。中身見るだけにばらすのは面倒だけど、組み立ては簡単なようになってます。すごいですね、これが中国パワーでしょうか。


目に見えるねじを全部外せば普通に上蓋が取れます。塗装が少々雑ですかね…。塗料カスが指につきます。


BEHRINGERの製品は当たりはずれが激しいのは有名ですが(一説には世界で一番売れたといわれるデジミキ X32シリーズは当たり)、本当にひどいものは中身がスカスカとのこと。こちらの製品は…。

しっかりスペース使われており、かなりぎっちりめ。

とりあえず目に見えたICの型番らしきものでググりまくります。

まず、出力段に挟まっている一番数の多いICを探しました。型番が「AD8694」。どうもオペアンプらしいですが、日本のメーカー…。アナログデバイセズというメーカーらしいですね。
日本のアナログ・デバイセズ社 低ノイズオペアンプAD8694 ノイズがよく乗るのはアンプのせいではなく回路の作りが悪いからだろうか。

DACが気になるのでDACらしきものをググりました。CIRUS LOGICと書かれたチップがあったので検索。アメリカに本社を置く半導体メーカー、どうもこれっぽいです。(後からわかりましたが音響界隈では相当有名な半導体メーカーらしいですね、無知って怖い…。)
MUSIC Groupの基盤 写真左側の足の多いチップがCIRUS LOGIC社のDAC/ADC 最大サンプリングレート192KHz

型番は「CS4272-CZZ」。ビンゴでした。24bit ステレオDAC/ADCみたいです。ADCとDACが同じなんですね…。というかここら辺に中国の部品が使われているのかと思ってたのですが、ほぼほぼ使われておらず一流メーカー品ばかりです。
さらに入力段のオペアンプが新日本無線のNJM2122。これも日本製です。(写真撮り忘れました。)

リマーク品である可能性は否めないですが、本物である、というのもあり得ない話ではないですね。そもそも隣国ですし。

ひとつ気になったのが、USB端子から生えているIC。

型番でググってもそれっぽいものは出てきますがIoTチップみたいな表記が多いのでよくわからないですね。FPGAみたいなものでしょうか…?詳しくないのでわからないですがこいつがドライバかな?ARM系みたいですね。どなたかご存じの方教えてください。

結論

良い意味でも悪い意味でも期待はずれ製品でした。分解してみた的にはもっと怪しいチップであってほしかった反面、購入者的にはこの値段でこれ手に入っちゃうのか!という感じの期待はずれ感です。ただ、回路の設計が悪いのかノイズが乗りやすいのとチップ以外の部分でコストダウンしているからなのか、セットで使うことの多い1chと2ch(3chと4ch)の半固定抵抗最大時入力音量が異なります。(マスタリング済みのCDや音源をUS-2x2から再生して再入力、PCでピークを確認したところずれていた。)
まぁ最大で使う理由がないのでこれは耳で確認して調整すれば全然済む話ですし、こいつに限った話ではなく昔のTASCAMのインターフェイスにも同じレベルの症状があったのであるある~って感じです。外部からの電磁ノイズが対策できれば◎!買いでした。
以上、安物オーディオインターフェイス、BEHRINGER UMC404HDの分解レポートでした。ではでは。

コメント

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